2026/09/18 09:10
スーパーや直売所に並ぶ、きれいな桃やぶどう、梨。
私たちは普段、「今年もおいしい季節がやってきた」と何気なく手に取っています。
でも、その一つひとつが私たちのもとへ届くまでには、天候と向き合いながら果物を育てる農家さんたちの日々があります。
今回は、ふくしまフルーツギフトに商品を提供いただいている果樹農家さんとの、あるやり取りをきっかけに感じたことをお話しします。
【「今年は、いつも通りとはいかないかもしれません」】
先日、とある果樹農家さんから連絡をいただきました。
今年は低温や長雨などの影響で、例年に比べて糖度の上がり方がゆっくりしていること。
さらに、開花時期の低温によって粒の育ちにも影響が出ており、実際に収穫を迎えるまで、どのくらいの商品を出荷できるのか分からないというお話でした。
「今年は、いつも通りとはいかないかもしれません。」という農家さんからのリアルな声をうかがい、
果物は工場で同じ規格の商品をつくるのとはまったく違うのだと改めて実感しました。
【毎年同じように育つわけではない】
気温、雨の量、日照時間、花が咲く時期の天候。
果物は、さまざまな自然条件の影響を受けながら育っていきます。
昨年うまくいった方法が、今年も同じ結果になるとは限りません。
暑すぎても、雨が多すぎても、逆に雨が少なすぎても、果物の生育には影響があります。
それでも農家さんは、毎日畑の様子を見ながら、その年の天候や果物の状態に合わせて手をかけています。
「今年はどう育っているか」
「いつ収穫するのが一番いいか」
「お客様へ届けられる品質になっているか」
自然を相手にしながら、一つひとつ判断を重ねていく。
私たちがおいしい果物を当たり前のように楽しめている裏側には、そんな農家さんたちの仕事があります。
【「良いものを届けたい」という気持ち】
今回連絡をくださった農家さんも、ただ「今年は難しい」とおっしゃっていたわけではありません。

これからの天候によっては糖度が上がるかもしれない。
収穫を迎えてみれば、もう少し出荷できるかもしれない。
最後まで果物の状態を見ながら、できる限り良いものを届けようとしてくださっています。
予定通りにいかないからこそ、農業には難しさがあります。
でも同時に、手をかけて育てた果物が無事に実り、お客様のもとへ届けられたときの喜びも、きっと大きいのだと思います。
そこには、自分たちが育てた作物への誇りや愛情があるのではないでしょうか。
【その年にしか出会えない味を楽しむ】
農産物は、いつでも同じ大きさ、同じ甘さ、同じ時期に収穫できるものではありません。
だからこそ、その年、その土地、その農家さんだから生まれる味があります。
予定より少し遅れて届いた果物にも、いつもより小ぶりな実にも、
「今年はこんな天候だったんだな」という一年の物語が詰まっています。
そうした背景を知ると、目の前の果物の見え方も少し変わるかもしれません。
「今年もおいしい果物が届いた」
その一言の裏側にある、農家さんの仕事や時間にも少しだけ想いを馳せながら、旬の味を楽しんでいただけたらうれしく思います。

【私たちが伝えていきたいこと】
ふくしまフルーツギフトでは、福島のおいしい果物をお届けするだけでなく、それを育てる人の想いや、畑で起きていることも伝えていきたいと考えています。
カード形式のカタログには、つくり手の想いや歴史など、それぞれのストーリーが掲載されています。
果物がどんな土地で育ち、どんな人が手をかけ、どんな一年を経て私たちのもとへ届くのか。
それを知ることも、福島の果物を楽しむひとつの方法です。
これからも、商品だけでは見えてこない「つくる人の物語」を、少しずつお届けしていきます。
▽ふくしまの実りを支える、つくり手たちの想い――
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